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妊婦さん太れって!

妊婦さん、しっかり食べて 7~12キロ増が目安

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妊娠中の1日の栄養補給は?

 生まれた時の体重が少ない赤ちゃんは将来、糖尿病や高血圧など生活習慣病になりやすいとの報告が国内外で相次いでいます。妊娠中のお母さんの体重増加だけで、胎児の体重が必ずしも増えるわけではありませんが、妊娠中の無理なダイエットは、小さな赤ちゃんにもつながります。妊娠中の体重管理、食事はどうしたらいいのでしょう。

■低体重児、高血圧や糖尿病リスク

 名古屋大の玉腰浩司教授(公衆衛生学)らが愛知県の35歳~66歳の男女約3100人について、生まれた時の体重と血圧の関係を調べた。すると、出生時の体重が2500~3千グラムのグループは高血圧(最高140以上、最低90以上)の比率が26.1%だったのに、3千~3500グラムは22.8%、3500グラム以上は19.4%と、出生時の体重が少ないほど、高血圧の割合が高い傾向があった。

 新潟大医歯学総合病院の内山聖院長(小児科)や菊池透小児科講師らは6歳~15歳の肥満の男女約960人を出生時体重の軽い順に4グループに分けて、血中のインスリン濃度など糖尿病になりやすいかどうか指標を調べた。この結果、指標を左右する腹部の脂肪量を調整して比べても、出生時体重が軽いほど、インスリンの働きが弱いなど糖尿病になるリスクが高かった。体重が一番少なかったグループでも男児で平均約2800グラムと、特別に小さいわけではない。

 内山さんは「胎内が栄養不足になると、胎児の体内で低栄養に対応しようと変化が起こるようです。それが成人になって、栄養が足りた状態になると悪さをしているのではないかと考えられています」と説明する。

■やせ形なら9キロ増以上

 妊婦の体重と赤ちゃんの体重には相関関係があることも分かってきた。厚生労働省研究班(主任研究者=横山徹爾・国立保健医療科学院部長)の分析によると、妊婦がもともとやせていたり、妊娠中の体重増加が少なかったりすると、生まれる赤ちゃんの体重が少なかった。「妊娠を希望する女性は不必要なダイエットをせずに、やせすぎに注意して欲しい」と海野信也北里大教授(産婦人科)は話す。

 妊婦はどんな食生活を心がけたらいいのか。厚労省の「妊産婦のための食生活指針」では、妊娠前の体格に応じて、妊娠中にどれぐらいの体重にしたらいいのか、目安が示されている。体重(キログラム)を身長(メートル)の二乗で割って出す体格の指標「BMI」18.5未満のやせた女性は9~12キロ、BMI18.5~25未満の普通の体形の女性は7~12キロが推奨されている。BMI25未満なら、妊娠16週以降は週0.3~0.5キロ程度の体重増が望ましい。

 デスクワークの多い女性の場合、通常は1日の摂取カロリーは2千~2200キロカロリーが望ましいが、妊娠中期(妊娠16週~27週)は1日250キロカロリー、末期(28週以降)は450キロカロリー増やしてもいいようだ。

 ただし、食事の内容は大切だ。妊婦に限らないが、たんぱく質やビタミン類、炭水化物など様々な栄養素をバランスよくとる。葉酸など妊娠可能性のある女性が十分に摂取することが望ましい栄養素もある。厚労省の指針(http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/02/h0201-3a.html)や、今春、改訂された母子健康手帳に詳しく紹介されている。(大岩ゆり)

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    妊娠中の1日の栄養補給は?

     生まれた時の体重が少ない赤ちゃんは将来、糖尿病や高血圧など生活習慣病になりやすいとの報告が国内外で相次いでいます。妊娠中のお母さんの体重増加だけで、胎児の体重が必ずしも増えるわけではありませんが、妊娠中の無理なダイエットは、小さな赤ちゃんにもつながります。妊娠中の体重管理、食事はどうしたらいいのでしょう。

    ■低体重児、高血圧や糖尿病リスク

     名古屋大の玉腰浩司教授(公衆衛生学)らが愛知県の35歳~66歳の男女約3100人について、生まれた時の体重と血圧の関係を調べた。すると、出生時の体重が2500~3千グラムのグループは高血圧(最高140以上、最低90以上)の比率が26.1%だったのに、3千~3500グラムは22.8%、3500グラム以上は19.4%と、出生時の体重が少ないほど、高血圧の割合が高い傾向があった。

     新潟大医歯学総合病院の内山聖院長(小児科)や菊池透小児科講師らは6歳~15歳の肥満の男女約960人出生時体重の軽い順に4グループに分けて、血中のインスリン濃度など糖尿病になりやすいかどうか指標を調べた。この結果、指標を左右する腹部の脂肪量を調整して比べても、出生時体重が軽いほど、インスリンの働きが弱いなど糖尿病になるリスクが高かった。体重が一番少なかったグループでも男児で平均約2800グラムと、特別に小さいわけではない。

     内山さんは「胎内が栄養不足になると、胎児の体内で低栄養に対応しようと変化が起こるようです。それが成人になって、栄養が足りた状態になると悪さをしているのではないかと考えられています」と説明する。

    ■やせ形なら9キロ増以上

     妊婦の体重と赤ちゃんの体重には相関関係があることも分かってきた。厚生労働省研究班(主任研究者=横山徹爾・国立保健医療科学院部長)の分析によると、妊婦がもともとやせていたり、妊娠中の体重増加が少なかったりすると、生まれる赤ちゃんの体重が少なかった。「妊娠を希望する女性は不必要なダイエットをせずに、やせすぎに注意して欲しい」と海野信也北里大教授(産婦人科)は話す。

     妊婦はどんな食生活を心がけたらいいのか。厚労省の「妊産婦のための食生活指針」では、妊娠前の体格に応じて、妊娠中にどれぐらいの体重にしたらいいのか、目安が示されている。体重(キログラム)を身長(メートル)の二乗で割って出す体格の指標「BMI」18.5未満のやせた女性は9~12キロ、BMI18.5~25未満の普通の体形の女性は7~12キロが推奨されている。BMI25未満なら、妊娠16週以降は週0.3~0.5キロ程度の体重増が望ましい。

     デスクワークの多い女性の場合、通常は1日の摂取カロリーは2千~2200キロカロリーが望ましいが、妊娠中期(妊娠16週~27週)は1日250キロカロリー、末期(28週以降)は450キロカロリー増やしてもいいようだ。

     ただし、食事の内容は大切だ。妊婦に限らないが、たんぱく質やビタミン類、炭水化物など様々な栄養素をバランスよくとる。葉酸など妊娠可能性のある女性が十分に摂取することが望ましい栄養素もある。厚労省の指針(http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/02/h0201-3a.html)や、今春、改訂された母子健康手帳に詳しく紹介されている。(大岩ゆり)

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